やったらやり返される

ゲーム・アニメ 下手の横好きの日常ブログです

劇場版 鬼滅の刃~無限列車編~

レイトショーでもほぼ満席。お子様は寝る時間やぞ!

ぼちぼち全席販売の劇場も出てきたようで、1席飛ばしの快適さも鬼滅が最後かもしれないと思うとツライ

 

原作既読で大まかな内容は知ってましたが、それでも映像の迫力とキャストの渾身のセリフの凄まじさに圧倒されて、原作のことを忘れて見入ってしまいました。振り返ればちゃんと原作通りの展開なんだけど、鑑賞中の脳みそは怒涛の感情を処理する以外に割いてる場合じゃなかった

まさに映画に全集中 言ってみたかっただけ

 

自分は猪之助が好きなので、那田蜘蛛山の時よりちょっとだけ成長した戦いぶりがカッコよかったです。あいつ死んでもいいと思う!には笑ったし、乱暴な所もあるけど炭治郎の言うこともちゃんと聞ける素直さもあるし、怪我してる炭治郎を地面に寝かせる時の慎重な動作なんかはすごくイイヤツだなぁと思いました

 

セリフの独特な言い回しや言葉のチョイスが鬼滅の刃の好きなところ。鬼滅はキャラクターの独白やナレーションが多い作品という印象があって、とくに炭治郎は戦闘中も耐えずセリフ描写がある。それはそれで時代劇のようで面白いなと思ってます。

映画では、魘夢の血鬼術で炭治郎が家族から恨みの言葉を投げつけられる悪夢を見せられた時の

 

言うはずがないだろ!

そんなことを!

俺の家族が!

 

という、この語順が素晴らしく好きで。

漫画の活字でありながら、感情が先に飛び出しているような文字の並びがすごいなと思ったんですよね。悪夢に打ちひしがれるなど微塵も起こさないのがまた、家族との絆の強さだなぁと胸熱。花江夏樹さんの怒りが頂点に達した熱演は悪夢を砕くのも頷ける迫力でした

 

もう一つ炭治郎で、

 

逃げるな卑怯者!

 

鬼殺隊はお前たち鬼が有利な夜に戦ってやってるのに、日が昇り始めたら逃げるなんて卑怯やぞというのを逃げ去っていく鬼に向かって叫んだシーンですが、普通こんなこと少年ジャンプの主人公が言う?と原作を読んだ時に印象深かったセリフです。煉獄さんのこと、自分自身が何もできなかったことの悔しさが滲み出た罵倒という感じで非常に好き。ここの花江さんも凄かった

あと卑怯だぞと言われた猗窩座の「何を言ってるんだ?こいつは頭がおかしいのか?」ってセリフは原作よりストレートな表現になってて良かった。猗窩座役が石田彰さんて知らずに行ったから不意打ちのテンアゲでした

 

エンディングよりも前にピークが来てしまったせいか、エンドロールはサラッと終わってしまったなという印象。まぁ私が煉獄さんより炭治郎たちの活躍や成長を見たいと思ってるからだと思います。映画と特典の外伝を読んだら煉獄さんが炭治郎や多くの人たちに与えた影響の大きさを実感したけど、原作を一気読みした時は煉獄さんのエピソードもあっという間に終わってそこまでキャラクターの生き様を気に留めてなかったです。まとめ読みの弊害やね。

出会った時間としては短くても、炭治郎たちに遺したものを思うと偉大な人物だったなと思いました

 

言葉がいい作品だから自分もちゃんと言葉を大事にした感想にしたいなと、呻きながら書いてたら結構経ってた。初日に観たのに笑

間違いなく続編は制作されるだろうし今後も楽しみです。はやく音柱の動くところが観たいぞー