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Fate[HF] 三章 感想

ダイジェスト感がすごかった。

 

原作未プレイ、ufotable制作のTVアニメシリーズは一通り観てきた程度の自分のFate知識ではよく分からないシーンが多く、描かれていない空白の時間やキャラクターの心情を予備知識で補完することができずに、ぶつ切りのストーリーを『たぶん原作を知ってたらめちゃくちゃ熱くて泣けるシーンなんだろうなぁ…』とぼんやり思いながら終わってしまった。

 

映画を一度も泣かずに観終わったのはいつぶりか分からないくらい珍しいことで、逆にどうしてこんなに感情が揺さぶられなかったのか不思議でしょうがない。一章はサーヴァントの熱い戦いや駆け引きの展開に興奮する裏で、常に足元に薄暗い影が潜んでいる空気感の演出が素晴らしいと思った。二章はどう転んでも絶望しかない世界で士郎が葛藤して選んでいく姿がすごく苦しくもあり感動した。

でもこう考えてみたら、一章二章は原作を知らない人でも楽しめる内容だったんだと思う。少しずつ明らかになっていく衝撃は逆に知識が無い方が面白かったりもするし。

三章はもうクライマックスまで一本道を突き進むだけになってるわけで、しかも聖杯というFate独自のシステムにどうケリをつけるのかはさすがに世界観を理解してないと分かるはずがなく、これは原作を知らずに見たせいなのでしょうがないと思う。ちゃんと予習した上で、なぜ言峰がxxx、なんで最後に士郎はxxxみたいな疑問を抱えずに観れてたら感動したかもしれない。強いて挙げるなら凛の「あ、xxx」のシーンはグッときた。

 

映像の迫力は凄かったし、士郎の投影とかめちゃくちゃかっこよかったし決してつまらない映画では無かったです。観終えてから解説を読み漁って大まかに理解できたので、ずっと気になってたHeven's Feelがどんな話なのか知れて良かったなと思ってます。